思い出の箱               2006年10月22日  制作
                                        2020年2月25日    改訂

C59型蒸気機関車の思い出 広島運転所 S41年
糸崎機関区 S43年



C59型は昭和16年  東海道本線の特急牽引機 C53型(3シリンダーで有名)
の後継機として「より早く より強く」の期待を受けて誕生した幹線用旅客機です。






C59 161号機     糸崎機関区所属

動輪直径はC51 C53 C62型と同じ1.75m で 国鉄最大径です。




大きなキャビンと1軸従台車はC59の特徴





昭和16年〜18年に100両、戦後昭和21年〜昭和22年に73両が製作され
特に戦後型の炭水車は写真のようなローラーベアリングの台車を履きました。
航続距離を伸ばすため容積を大きくし、
国鉄最長の蒸気機関車となりました。
(C59  21.575m    C62  21.475m)





C62 25号機 と C59 164号機 の対面

C62型のボイラーは特に太く 煙突の長さでその違いがよく分かります。





昭和41年8月  広島運転所にて

C59型は1軸あたりの軸重が大きく規格の高い線路でしか活躍出来なかったため
東海道本線の電化の西進にともない、山陽 鹿児島 呉 東北各幹線に移籍して
行きました。 昭和28年からは軸重軽減のため2軸従台車への改造を受けC60型
となって亜幹線に移籍したものが47両有りました。                 
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C59164       昭和43年、2年ぶりにC59に会おうと糸崎機関区を訪ねました。


数少ないC59型がガランとした扇形庫の中で主連棒や偏心棒をはずされて火も
落ちていました。
スワ!一大事。 でもその後 雑誌で元気な姿を見せてくれて
一安心したものです。                                 
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この時 C59型は呉線用にわずかに3両 (161号 162号 164号)のみ在籍し
急行安芸などを牽引し余命いくばくも無い状態でした。             
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このC59 164号機は京都梅小路蒸気機関車館に保存されました。


昭和17年10月14日 鉄道70周年記念切手

C59 28号機です

C59はまさしく幹線旅客用機関車で
当時の最新鋭機でした。 SLがデザイン
された最初の切手です。         .



メモ
「鉄道記念日」は大正11年に制定され、平成6年に
旧国鉄の記念日の印象が強く、民営化されたこ
とでもあり
「鉄道の日」と改訂されました。    .



END

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2011.12.5  改定
2020.2.25   壁変更 画像修正