思い出の箱 アクセスカウンター   撮影  昭和43年3月18日 (55年前)
  改訂  平成29年10月15日
早春の室蘭本線 (北海道) 勇払原野、 有珠山麓岩見沢駅
 ゆうふつ うすざん
室蘭本線は長万部から室蘭、苫小牧をへて岩見沢までの211Kmの路線です。




沼ノ端駅 ぬまのはた(苫小牧市)に進入する運炭列車    D51 126号機





沼ノ端駅を発車する列車                D51659号機




前の写真の後追い撮影、追分、岩見沢方面へと向かいます。

行く先は夕張炭鉱だろうか、室蘭本線を北上し勇払原野へと進みます。
手前の線路は札幌へ向かう千歳線。 非電化単線です(現在の千歳線上り線路)





原野の向うは千歳や遠く札幌方面。 原野はおおむね湿地帯で、
多くの湿原や湖沼があります、「ウトナイ湖」がこの画像の中にあります.

貴重な野鳥やその他の生物が多く、ラムサール条約に認定された湖です。




名物 D51の引く 長大運炭列車

複線でかつ線路も高規格です。  沿線に多くの炭田があり,輸送のための鉄路
明治25年に北海道炭鉱鉄道として開通した経緯が示すとおり、日本のエネルギー運搬の
重要路線だったのです。                                      
.





      旭川発 函館行き特急「北斗」  札幌を通らず岩見沢から直行します。
    
    
 半年後の10月 (S43.10) からは札幌着発の車両が増結されました。





苫小牧方面へ進む貨物列車    D51 83号機





勇払原野と樽前山 たるまえ  

※ 私はこの山をずうっと樽前山と思っていますが、隣の風不死岳(ふっぷしだけ)かもわかりません。
どなたかこれでいいのか教えてください。





モノクロ画像に彩色しました
♪  そこは青い空だった ♪


 


 長い運炭列車が通り過ぎて、 空を見上げると
日本航空の 
ボーイング727 が飛んでいました。

 そうか! ここは千歳の近くなんだ。


 727 は国内線のジェット化の第一弾として
全日空が1964年 日航が1965年に就航しました。

 吉永小百合 橋幸夫のデュエット曲の一つ
「そこは青い空だった」の中で
夢のジェット機727
歌ってました。 キャンペーン曲だったんですね。

 よど号ハイジャック事件の機材は727でした。







苫小牧駅にて





 D51 1051号機


すっきり晴れ渡った原野に
雪の塊をつけてD51が来ました。





こちらは晴れていても、やっぱり
北海道は北海道。少し北に行くと
そこは雪国です。 

道内でも積雪量最少の苫小牧
付近は太平洋側の海洋性気候
なんだとか。     .



この日の朝の岩見沢駅構内



深川方面行き 普通列車   機関車はC57 141       岩見沢駅




ホームから見た岩見沢第一機関区の煉瓦の機関庫 マウスを画像においてください。
由緒は詳しく知りませんが、思わずカメラを向けたほど、堂々たる威容でした。




雪の岩見沢駅で見た室蘭本線名物 ギースルイジェクターのD51
 

        ギースルイジェクター煙突

 石炭の燃焼ガスの流れに工夫を加えて燃料の節約と出力
アップを狙った装置で、通常の丸型ではなく四角い扁平な煙突が
特徴的でした。実際に効果はあったようで、数十台に装備され、
昭和40年ごろにはほとんどが室蘭本線の追分機関区に集結した
ためこの線の名物になりました。
 ギースルとはオーストリアの考案者の名前です。



 室蘭本線 伊達紋別駅 東方にて



     
雪の残る有珠山をバックに  C57型蒸気機関車の牽く普通列車  




      
  早春の道南地方  昭和43年3月       同列車

     伊達紋別駅は伊達市の玄関で市内には有珠山や昭和新山 洞爺湖温泉があり
    明治の初期に仙台の伊達藩の武士たちが開拓に入り発展した町です。    .


「煙の記憶」にリンクします。

早春の室蘭本線   END 目次に帰ります

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2005.7.11 制作
2010.7.22 改定
2017.10.15 改訂 727機