思い出の箱 2013年 1月25日  改訂   
1967年(昭和42)9月6日 撮影
北海道 苗穂機関区(札幌市内)

函館本線の国鉄苗穂工場のすぐそば。 機関車は10数両と
少数ではありましたが, 北海道と九州でしか見られない
C55型
配置されていました。
                              .



                                  C55 49号機    旭川機関区所属








水かきヒレが付いたようなスポーク動輪で知られたC55型。

「SLやまぐち号」や「ばんえつ物語号」の牽くC57型は「貴婦人」と言う称号があり
ますが、同じ軸配置(2C1)でスポーク動輪のC55型こそ、それに相応しいのでは?



流線型時代の名残を残すC55型




第二次型C55形式   25号機  昭和12年頃製造          苗穂区所属




C55 25号機

運転室の屋根のカーブや前端や窓側などに流線型だった頃の名残があります。





    交友社  「100年の国鉄車両」 から

 C55型の第2次型は昭和10年前後の
世界のブームだった流線型を取り入れました。

 しかし100km/h以下では空力的にあまり
効果がなく、保守も煩雑で現場には不評
だったことから、20号から40号機までとし
41〜62号機まで普通型で製造されました。

 また流線型は写真の25号機のように普通型に戻すべく改造されました。



C55型の改良型の位置づけのC57型  いわゆる「貴婦人」です



C57 197号機                    小樽築港区所属

真四角な炭水車が珍しいとは模型ファンの方の話でした。


 

同 C57 197号機
炭水車の台車がローラーベアリング式の四次型のC57蒸気機関車です。





一口メモ    苗穂機関区の「苗穂」とは
 北海道のアイヌ語をルーツとする地名が多い中、美しい日本語とも言える【苗穂】は深く
考えなくても 北の大地に稲が丈夫に育つようにとの願いをこめて開拓した人が付けたに
違いないと思いました。                                      .
 
 歴史上でも1866年に幕府が苗穂に模範農場を開設していて、明治になってビールの醸造 
味噌醤油 製糸 製糖 などの工場群が苗穂に出来て、現在の雪印やサッポロビール
などに繋がっていて農業の原点になっています                        .

 ところが実際は違って、アイヌ語で(小さな川=ナイ・ポ)だそうです。

それならばと苫小牧近く勇払原野の真ん中にある植苗(うえなえ)を調べてみると
(悪い川=ウェン・ナイ)ですって。  一時有名になった幸福駅 これも単純な話では
無さそうです。 興味あれば調べてください。 
                      . 


C55 関連で、もう一枚見ていただきます

付録
     宗谷本線 塩狩峠のC55 16号機の旅客列車です。   .



塩狩峠  宗谷本線 塩狩〜蘭留(らんる)      1968年(昭和43年3月17日)

当時の鉄道雑誌によく掲載された撮影地です。
特にこのカーブには、この日も3人程のファンがいました。



      
  苗穂機関区       END


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