思い出の箱                        2022年4月23日 更新
山峡の機関区        昭和40年8月19日撮影

広島県北部、中国山地真っ只中
   備後落合駅の準急「ちどり」



山陽 山陰を結ぶ芸備線 木次線の接続駅「備後落合駅」
かつては急行列車が停まり、機関区もあり活気に満ちた駅でした。


近頃は列車本数も少なく「秘境の駅」とか言われ、寂しい駅になったとか。




 
 
準急「ちどり」の車窓から



華やいだ声がひびいた遠い昔の備後落合駅。





   機関区は、正確には米子鉄道管理局管内の
備後落合駐泊所です。
そのためか所属する機関車は無かったようです。        .


貨車を引くC56型 電柱の影にC58型(芸備線用)、8620型も見えます。

特にC56型は木次線出雲坂根のスイッチバックでの活躍が、幾多の本
や映像で紹介され、スター的存在でした。                   .






 
中国山地を走る広島発 米子行  準急「ちどり」  (昭和41年急行に格上げ
備後落合 〜 油木 間
平成2年に「ちどり」は広島-備後落合になり、広島と島根・鳥取を結ぶ
直通列車は無くなりました。ちなみに松江城の別名が「ちどり城」です。



参考    国鉄の準急列車と急行格上げについて


写真は天王寺鉄道管理局の列車サボ

  かつて国鉄には準急列車があって、速度 設備が急行より劣る長距離列車という
  位置づけでした。  東京-名古屋・大垣間 準急「東海」等全国に数多くありました。

  距離に関係なく料金は100円均一(昭和40年)で、今思えばうれしい設定ですね。

   昭和41年3月   距離100Km以上の準急は急行に格上げし、残った準急の
               料金も急行料金としました。
   昭和43年10月  すべての準急を急行に格上げしました。           .

   格上げと言えば格上げですが、私たちは値上げとしか思えませんでした。

 
  距離無制限  100円   距離 300Kmまで200円 
      300Km以上300円
  41年3月には赤線表示無しに。
 100Km以内  以前の準急券に
           相当する100円
  距離別にハサミで切って発行します。
  川崎駅発売のため東京はスタンプで印字。

  当時は座席指定券と座席指定つき乗車券
  のみオンラインだったかも知れません。


2022年4月 追加写真

備後落合駅の写真のネガにこんな写真もありました
中国山地の中に雄大な眺望が開けました。
「ちどり」の車窓から思わずパチリ!








                  1965年 8月19日 約60年前の撮影
矢印の付近の白く見える崖はスイッチバック上段の軌道に添っています。

有名な三段スイッチバックで知られた区間でした。

三井野原駅を出て5分ほどの地点です。標高差157m程を下ります
直線距離で駅間1.5kmを6.4qかけて上り下りします


現在の風景  様変わりしています。



1992年(H4) この区間にループ式自動車道が完成しました。


なおこのカラー画像は下記の動画の中からキャプチャーし
画像の一部に修正を加えたものです。一つ上の白黒画像は
永年漠然と三井野原あたりだろうと思っていましたが、
この動画により場所が確定できました。


 1993年 木次線車窓動画 三段式スイッチバック
作成者  みさと旅のアーカイブ
10"30ぐらいから見ることが出来ます
転載許諾済  大変ありがとうございました。
   




木次線の終点 山陰本線 宍道駅の木次線ホームにて

おすすめリンク    想い出の車窓から
       平成2年に消えた急行「ちどり」の最後の日
その他日本 海外の鉄道が満載です。
レポート。

山峡の機関区(備後落合駅)  END

           
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2004. 9    制作
2011.5.16  改訂
2022.4.22  更新