思い出の箱  廃線探訪  奈良県五條市  2013年3月12日 撮影
写真を追加しました。  2021年2月 8日 撮影
幻の五新線 と  川端貨物線跡 (JR和歌山線)



   
五条市 新町通りは 紀州 大和 伊勢を結ぶ旧街道筋。
スケッチをするには魅力的な新町あたりです。







その新町
通りに交差するコンクリート橋?


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2013.5.17 追加撮影
これこそ幻と言われる五新線の遺構です

写真右端は吉野川 (紀ノ川) 堤防です。





コンクリートの橋脚に掲示されていたものです

五条と新宮を結ぶので五新線



最近、国道24号道路の拡幅工事が完成しました。 
それまではコンクリート桁でつながっていたんです。
(注1)
歩道を含む右半分が旧道で。左側のアーチ1連分を取壊したようです。

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2013.5.17 追加撮影
どう見たって鉄道廃線跡ですが、何にも走ったことがないのが嘘のよう。
注1  Net上の画像からコンクリート桁と判断しました。




 五新線はこの付近で吉野川を越え新宮を目指しました。
和歌山県はすぐ先です。 そこからは
「紀ノ川」と名が変わります。

次の2枚は2021年(令和3年2月) 撮影です
前回 撮り忘れたポイントに8年目にして行ってまいりました。

バス路線だったのに踏切の雰囲気が、今でもムンムンします
← 新宮方面     五條市街 →

五條市霊安寺地内  五條市から約 3km南方  
左右がかつてのバス路線 向こうから手前は一般道です。
かつてはバス道でも遮断機があったという事です。



2014年10月からは国鉄バス路線が廃止され、ここを通る事も
7年前になくなりましたが、看板は今も残っています。

ここからは8年前の撮影です


2013.5.17 撮影    2021年現在も変わっていません
五条から南へ5Kmほど進んだ地点
トンネルや橋梁も完成していたのに。今はバス専用道路に。
時代が変わったので途中で止めたのも英断だったのでしょう。



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2013.5.17 撮影
NHKの朝ドラ「カーネーション」のヒロイン 尾野真千子さんの
出身地です。中学生のとき この五新線建設にかかわる地域の
人々を題材にした映画「萌の朱雀」に地元でスカウトされました。
奈良県五條市西吉野町


幻の五新線については多くのレポートや解説がNetj上で
紹介されていますので、是非参照してみてください。

五条にあった保存機関車

和歌山線を走った8620型蒸気機関車が保存されています。






この場所は幕末に「天誅組」に襲われた五條代官所の長屋門が
移築されている五條市立民族資料館のある場所です。
江戸末期 倒幕運動の第一歩
実際は襲われた後、この場所に移転したもので
少し離れた市役所の場所が代官所があった場所です。





78675号機

金剛ハロー号


和歌山線は金剛山の麓を走ります 
86型なので「金剛ハロー号」と名づけ
地元の保存会が守っています。     .


JR 和歌山線  川端貨物線廃線跡

不思議な話ですが、この道路を走って偶然見つけた古い橋脚。
なぜこの道を走ったのか? 私にも分かりません。

何かに引かれるようにこの道路にやってきました。



この時はこれが鉄道の築堤とは分かってません。




なななんだ? 









鉄道廃線跡だなこれは。



築堤の上から。



枕木とはっきりわかる残骸。



終点と思われる場所
右の広場が気になるが、まず左カーブの奥に進みます。



立入禁止なんだけど誰もいないので失礼。




振り返ればそこは製材所。 まさしくこれはホームでした。


帰ってから調べてみました。  JR和歌山線 川端貨物線の跡です。




先ほどの左カーブの反対側の広場。 レールが1本。



わわっ! 足で蹴ったら轍叉
(テッサ)が出てきた。




奥に進むと線路が一杯。 来た方向に振り返っています。


川端貨物線 路線図

大和二見駅で分かれて終点は
川端貨物駅となっていました

1896年(M29)に開業
1987年(S57)廃止されました。
今から26年前です。

90年間存在したんですね。
川端貨物線は単純に二見駅からの支線と思われるでしょうが、

奈良県の高田駅から延伸する形で、 私鉄 南和鉄道は1896年(M29)に
大和高田〜二見を開通させました。   終点はこの川端駅でした。 つまり
川端駅こそ終点駅としての二見駅でした。 今の二見駅はまだありません。

吉野の木材の集積場だった吉野川畔から大量の木材を積み出す他、
鉱石の出荷もあって、旅客以上に貨物輸送を担っていました。    .

和歌山と五條をつなぐべく 私鉄 紀和鉄道は五条と二見の間で接続
したあと1902年(M35)この接続地点に二見駅を作り、  この時に
二見駅を川端駅と改称したのです。                    .
(注 ウィキペディアより)


大和二見駅付近の線路跡です。



突き当りは二見駅。 廃線跡は遊歩道に。



大和二見駅




駅舎横の駐輪場は廃線跡

五新線のことは有名だったけど、川端貨物線のことは知りませんでした。
本で知るのもいいけど、自分が発見するのは本当にうれしいものですね。


開業当時の機関車を想像しました。

1480型  明治28年 ダブス社製(英)

 南和鉄道時代に採用され
関西鉄道と合併後も走っている。
450型 明治30年 ブルックス社製(米)

紀和鉄道時代に採用され
関西鉄道と合併後も使用されている。
写真は 交友社発刊 100年の国鉄車両 から転載


   情報! 昨年末(H25)迄に川端貨物駅跡は舗装されました。
でも その痕跡は僅かながらも残っているようです。
H26.1.3の状況のレポートがあります。
巻末に HP 「セピア色の線路」へのリンクボタンがあります。




五条駅でスナップ



五条駅の105系電車。 和歌山色




桜井線経由奈良行105系電車




東急車両 昭和46年製造  国鉄広島工場改造 昭和58年

ひょっとして元の車両は常磐線だったかも、車両番号を控えておけばよかった。


奈良県五條市でのレポート      END


おすすめリンク   「怪しい風景コレ何?」
人気サイト 「セピア色の線路」さんが H26.1.3 の
川端貨物線跡と五新線アーチ橋のレポートを発表
されている他、鉄道系怪しい風景がいっぱいです。


思い出の箱  <廃線探訪> 姉妹編へリンク

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2013. 4.23    制作   
2013. 5.17    画像追加
2021. 2.23    画像追加