思い出の箱                               2012年10月25日 撮影

なんで こんなところに鉄橋があるの ? ?
廃 線 跡 探 訪     国見山三重石灰鉱業専用鉄道



港のすぐそばで見ました。



南伊勢町方座浦



南伊勢町の神前浦湾 吉津港


絵画が趣味で、絵を描こうとやってきたのは
南伊勢町神前浦(カミサキ)


ここは釣人には知られたポイントです。
JR紀勢線からは遠く離れた漁師町で
偶然見つけた鉄道橋に?????。


「20年ほど前まで石灰を運んだ鉄道があって
無くなる前には大勢の人が写真を撮りに来て
たよ」と、近くの人が教えてくれました。   
.


正確な廃止年月は不明でした。


現地の状況は刻々変化してまいります。
この廃線跡に関しては、WEB上でも数多くのレポートがあって、当ページも同じような
レポートになってしまいますので、2012年10月25日の現況報告といたします





山の方から突き出したベルトコンベヤーから積み込んでいる鉱石運搬船。








解体作業中の鉱石集積場の建物。
かつては左端の鉄骨建物に鉱石運搬列車が入線していました。

これを撮影中はまだ鉄道線路があったことを知りませんでした。




「ややっ」

集積場近くで偶然見つけた鉄橋
線路も枕木もあるではないか。



「思い出の箱」としては
何をさておき、いざ探索開始!




「あったぞ!」  集積場に続く軌道跡。
コンベヤーは左にあるトンネルへと吸い込まれています。



国見山石灰鉱業?  「そうか石灰石の専用鉄道だ!」




電車の架線のポールのよう。 電気機関車が走っていたのか?




前方奥に採掘中の山が見えています。




まさしく電気鉄道に違いない。 PC枕木とレールとの締結はしっかり
していて頑丈そう。 
石灰運搬という重量物に耐えるためでしょう。





架線電圧は600Vだろうか?




鉄橋の周りは桜の樹木。 往年は好撮影ポイントか?




道路と軌道が融合していました。
道路の写真をとっているので変な顔をされました。説明すると
「この先に機関車が残っているよ」  「やったぁ、見に行こう!」




港で別れたベルトコンベヤーが近寄ってきました。
港から約2Kmほど




これから先は路盤の真上をコンベヤーが走ります。




採掘されている鉱山が間近に見えてきました。
鉱山は昭和9年から開発されているとか。    (ウィキペディアより)




ありましたディーゼル機関車。   こりゃ すごい状態だ。

両端に人が乗れるようになっているのが珍しい。 そして屋根に
UHF用のようなアンテナがついていてパトライトも見えます。
  .

D-505号のナンバープレート




昭和55年製造 両先端部の運転席?にはブレーキや
 コントローラーは特に無かったです。



D-505号車  運転台



鉱山の集積場   
山の上部の採掘場までコンベヤーは続いている感じ。

私はこれ以上進めませんが、かつての軌道は奥へ続いていたぞうです。



そしてもう一台 機関車がありました。






これも大変な状態、下半身は土石で埋まっていました。



D-507号機関車    昭和58年製



こちら側のマークとナンバープレートは何故か切り取ってある。





電気機関車が走っていたと想像したものの、そのことは現地で分からずじまい。


帰宅後、NETで調べました。
その昔は南海電鉄の電気機関車が走っていて、その後ディーゼル機関車に
置き換えられたのちにベルトコンベヤーに移行したとのことです。      .

写真の機関車2両はともに
「新日本製鉄広畑」の構内用だったそうです。
パトライトや前後の運転台?からして「なるほど、そうだったのか」    
 .



かつて運用されていた電気機関車のイメージです。

「思い出の箱」からのコメント
国見山石灰鉱業の専用鉄道は何の前知識もなく、偶然に出会った廃線でした。
それだけに現地では、興味津々で久しぶりに鉄道関連で興奮いたしました。 
 .
帰宅後にPCで検索しますと、多くのレポートを見つけました。 知る人ぞ知る廃線
だったということです。 残ってた機関車が新日鉄広畑の構内機関車だという事
や、以前の電気機関車は南海電鉄のものだったことを知りました。       
 .

中でも産業用機関車や鉄道を始め数多くの鉄道写真で著名な岩堀春夫氏が
撮影された画像には、機関車最前部と中央運転台に人が乗りワイヤレスで  .
連絡しながら鉱石を運搬する列車、、鉱山近くに停車する2両の機関車のそば
に旧南海の凸型電機が写っているものがあって、目を見張るとともに貴重なも
のを見たと感動しました。                                 


この場を借りまして各ブログ、ホームページの著者に御礼申し上げます。

お知らせ  2013年5月30日  
2台の機関車のうち、土砂に埋まっていた D-507 は2013年(H25)に
入って解体されました。
 ブログ 「轍のあった道」 (2013.5.14)から閲覧。


廃線跡探訪  国見山三重石灰鉱業専用鉄道     END

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